親知らずについて
親知らずの痛みや腫れ、歯並びへの影響など、お口のことでご不安を抱えていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。
当院では、患者さんの状態とご希望を丁寧に伺い、今すぐ抜く必要がない場合も含め、将来を見据えた最善の選択肢をご提案しています。ここでは、親知らずの治療についてご紹介いたします。
親知らずとは
親知らずは、お口の一番奥に生えてくる永久歯で、正式には「第三大臼歯」と呼びます。
まっすぐ生えてきれいに噛み合っている場合は問題ありませんが、横向きに生えたり、歯ぐきや骨の中に埋まったままになったりする「埋伏智歯(まいふく親知らず)」や「水平埋伏智歯(すいへいまいふく)」と呼ばれる状態になることもあります。
このような場合、手前の歯に悪影響を与えたり、炎症や痛みの原因になったりすることがあります。
こんなお悩みはありませんか?
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親知らずの周りが腫れて痛むことがある
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親知らずが歯ぐきに埋まっていて心配
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親知らずが原因で歯並びが悪くなるのではないか
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手前の歯が親知らずに押されて痛い
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親知らずの抜歯は痛そうで怖い
当院の親知らず治療のこだわり
01
精密な診断でリスクを把握する
親知らずは、顎の骨の奥深くに位置していることが多く、神経や血管と近い場所にある場合もあります。
そのため、抜歯の前に正確な位置や周囲の組織との関係を詳しく知ることがとても大切です。
当院では歯科用CTを導入しており、お口の中を立体的に捉えることで、肉眼では見えない部分まで精密に確認し、安全な治療計画を立てています。
特に歯ぐきや骨の中に埋まっている親知らずの場合、CT撮影は神経や他の歯への影響を事前に把握するために欠かせない検査です。
02
痛みに配慮した抜歯処置
「親知らずの抜歯は痛い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。当院では、患者さんがリラックスして治療を受けられるよう、痛みに最大限配慮しています。
麻酔注射の際には、事前に歯ぐきに塗るタイプの表面麻酔を施し、注射針も極細のものを使用しています。
また、麻酔液を体温に近い温度に温め、ゆっくりと一定の圧力で注入することで、刺激を和らげる工夫もしています。
ご希望に応じて、リラックス効果のある笑気麻酔や、より深い鎮静状態が得られる静脈内鎮静法もご提案できます。静脈内鎮静法は、歯科麻酔学会認定医の管理のもとで行われますのでご安心ください。
03
将来を見据えた抜歯・保存の慎重な判断
親知らずは、必ずしも抜歯が必要というわけではありません。
まっすぐ生えていて、きちんと機能している場合や、他の歯に悪影響を与えていない場合は、無理に抜かずに経過観察をすることも可能です。
しかし、手前の歯にむし歯や歯周病のリスクを高める場合や、炎症を繰り返す場合は、将来のお口の健康を守るために抜歯をおすすめすることがあります。
治療内容
一般的な親知らずの抜歯
まっすぐ生えている親知らずや、歯ぐきから一部顔を出している親知らずは、比較的簡単な処置で抜歯が可能です。局所麻酔をしっかり効かせた上で、丁寧に行います。
処置自体は短い時間で終わることが多く、術後の回復も比較的スムーズです。
埋伏している親知らずの抜歯
歯ぐきや骨の中に完全に埋まっている親知らず、あるいは斜めに生えている親知らずは、周囲の組織を傷つけないよう、慎重な処置が必要です。
歯科用CTで詳細な位置を確認し、安全に配慮しながら抜歯を行います。特にリスクの高いケースでなければ、当院で対応可能です。
抜歯に際しては、歯を分割したり、周囲の骨を少量削ったりする場合があります。
抜歯後の適切なケア
親知らずの抜歯後は、傷口の回復を促し、感染を防ぐためのケアが重要です。痛み止めや抗生物質を処方し、ご自宅での過ごし方や食事に関する具体的な注意点をお伝えします。
腫れや痛みは個人差がありますが、適切なケアを行うことで、不快感を軽減し、スムーズな回復をサポートします。
治療の流れ
STEP 01.
ご相談と診査
まずは患者さんのお悩みや症状、治療に対するご希望を詳しく伺います。
お口の中の状態を拝見し、必要に応じてレントゲン撮影や歯科用CT撮影を行います。
この段階で、親知らずの生え方や、痛みや腫れの原因となっている可能性を探ります。
STEP 02.
精密診断と治療計画のご説明
CT画像などを用いて、親知らずの位置や生え方、神経や血管との関係性を詳しくご説明します。
その上で、抜歯が必要か、あるいは経過観察が可能かをご提示し、患者さんのご意向を尊重しながら治療計画を決定します。疑問があれば何でもお尋ねください。
STEP 03.
抜歯処置
治療計画にご同意いただけたら、処置に移ります。局所麻酔をしっかりと効かせ、痛みに配慮しながら抜歯を行います。
必要に応じて、笑気麻酔や静脈内鎮静法も併用可能です。
処置中は、患者さんの状態に常に気を配り、安心して受けられるよう努めます。
STEP 04.
術後の確認と注意事項
抜歯後は、傷口の状態を確認し、止血処置を行います。
出血を抑えるための注意点や、痛み・腫れを和らげるための過ごし方、処方薬について詳しくご説明いたします。
STEP 05.
経過観察
抜歯から数日後、傷口の回復状況を確認するため、再度ご来院いただきます。
治癒の状況に合わせて、抜糸などの処置を行います。
この際も、お口の中の気になることや不安なことがあれば、いつでもご相談ください。
抜歯の判断基準と専門機関への紹介
親知らずの治療方針は、一律に決まるものではありません。当院では、患者さんの現在の症状だけでなく、将来のお口の健康を長く維持できるかどうかを重視して判断します。
抜歯を検討するケース
親知らずが横向きや斜めに生えていて、手前の歯を強く圧迫している場合、あるいは清掃が難しくむし歯や歯周病を繰り返している場合などが挙げられます。
また、炎症による痛みや腫れが頻繁に起こる場合も、抜歯をおすすめすることがあります。
専門機関へのご紹介
親知らずが神経と非常に近い位置にあったり、顎の骨の中に深く埋まっていたりするなど、処置に高度な専門性が求められる「ハイリスク」と判断される場合には、患者さんの安全を最優先し、提携する大学病院や口腔外科専門医をご紹介する体制を整えています。
地域医療連携を大切にし、適切な医療を提供できるよう努めています。
親知らず治療のよくある質問
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親知らずの抜歯は痛いですか?
抜歯の際には局所麻酔をしっかり行いますので、処置中の痛みはほとんど感じないよう配慮しています。
痛みに敏感な方には、笑気麻酔や静脈内鎮静法のご案内もできますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。
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抜歯後は腫れますか?
親知らずの生え方や抜歯の難易度によっては、抜歯後に一時的に頬が腫れたり、痛みがでたりすることがあります。
腫れの程度や痛みには個人差がありますが、処方する痛み止めや抗生物質を服用し、安静に過ごしていただくことで、徐々に落ち着いていきます。
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親知らずは必ず抜かないといけませんか?
いいえ、必ずしも抜歯が必要というわけではありません。
まっすぐ生えていて、きちんと噛み合っており、むし歯や歯周病のリスクが低い場合は、抜かずに経過観察をすることも可能です。
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抜歯にどのくらいの期間かかりますか?
簡単なケースでは、一般的に数回の通院で完了することが目安です。
しかし、歯ぐきや骨に埋まっている親知らずの場合は、精密な検査や処置後の経過観察が必要となるため、もう少しお時間をいただく場合があります。
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抜歯後に気を付けることはありますか?
抜歯後は、傷口からの出血や感染を防ぐために、激しい運動や飲酒、喫煙を避け、刺激の強い食べ物も控えるようお願いしています。
また、傷口を指や舌で触らないようにすることも大切です。詳しい注意事項は、抜歯後に改めてご説明いたします。