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歯周病治療について

歯周病は、自覚症状が少ないまま進行することが多く、気づいた時には症状が進んでいる場合もございます。歯周病の進行を食い止め、大切な歯を健康に保ち続けるために、当院がどのように歯周病治療に取り組んでいるのかをご紹介いたします。

歯周病治療とは

歯周病は、一度かかってしまうと完全に元に戻るのが難しい、生活習慣に関わる慢性的な病気です。そのため、一時的に治療をして終わりではなく、病気の進行を抑え、今の良い状態を長く保っていくことが何よりも大切になります。

当院では、今だけのお口の状態を見るのではなく、将来を見据えて大切な歯を失わないよう、お一人おひとりに合わせた情報と治療をご提供しています。メインテナンスを通じて、患者さんの生涯にわたるお口の管理をお手伝いしたいと願っております。まずは、患者さんの今のお口の状態を詳しく確認することから始めましょう。

こんなお悩みは
ありませんか?

1つでも当てはまったら、歯周病のサインかもしれません

  • 歯茎が腫れて出血することがある

  • 口臭が気になり始めた

  • 歯がぐらつく感じがする

  • 冷たいものが歯茎にしみることがある

  • 歯茎が下がってきて、歯が長く見えるようになった

当院の歯周病治療の
こだわり

01

精密な検査で歯周病の状態を正確に把握する

精密な検査で歯周病の状態を正確に把握する

歯周病の進行度は、お口の中の状況によって大きく異なります。当院では、歯周ポケットの深さを測る検査に加え、お口全体のレントゲン撮影、さらに必要に応じて歯科用CTを導入し、歯を支える骨の状態を立体的に詳しく確認しています。

これらの精密な検査によって、肉眼では見えない部分の炎症や骨の吸収状況まで正確に診断し、患者さんお一人おひとりに最適な治療計画を立てることを大切にしています。

02

お一人おひとりに合わせた
丁寧な説明と治療のご提案

お一人おひとりに合わせた丁寧な説明と治療のご提案

歯周病は、患者さん自身の理解と日々のケアが治療成功の鍵となります。当院では、検査で得られた情報をもとに、歯周病がどのような病気なのか、今のお口がどの段階にあるのかを、分かりやすい資料を使って丁寧にご説明しています。

その上で、今後お口を健康に保つためにどのような治療やケアが必要か、患者さんの生活背景も考慮しながら、いくつかの選択肢を提示し、納得して治療に進んでいただけるよう努めています。

03

幅広い治療選択肢で
歯周病の進行をコントロール

幅広い治療選択肢で歯周病の進行をコントロール

歯周病の進行度合いは多様であるため、当院では患者さんの状態に応じた幅広い治療法をご用意しています。

歯周基本治療と呼ばれる歯石除去やクリーニングはもちろん、進行が進んだケースでは、歯周外科処置や、レーザー治療、エムドゲインやリグロスを用いた歯周組織再生療法も選択肢としてご提案しています。

これらの治療を適切に組み合わせることで、歯周病の進行を抑え、大切な歯を守ることを目指します。

04

担当歯科衛生士制で
継続的なお口の健康をサポート

担当歯科衛生士制で継続的なお口の健康をサポート

歯周病治療において、治療後のメインテナンスは非常に重要です。当院では、患者さんのお口の状態を深く理解した担当の歯科衛生士が、継続的にサポートいたします。

これにより、お口の変化にいち早く気づき、患者さんに合ったセルフケアの方法や、定期的なプロフェッショナルケアを通じて、歯周病の再発を防ぎ、健康な状態を長く維持できるようお手伝いしています。

治療内容

  • 歯周基本治療

    歯周病の初期段階や、本格的な治療の土台となる治療です。超音波スケーラーなどの専門器具を用いて歯の表面や歯周ポケット内の歯石やプラークを取り除きます。また、歯周ポケットの奥深くにある歯根表面の汚れも除去し、歯周病菌が繁殖しにくい環境を整えます。

  • 歯周組織再生療法

    歯周病によって失われた骨や歯茎の組織を可能な限り回復させることを目指す治療です。エムドゲインやリグロスといった特殊な薬剤を使用し、失われた組織の再生を促します。歯周基本治療だけでは改善が難しい、特定の骨の欠損がある場合に適用を検討いたします。

  • 歯周外科治療

    歯周病が進行し、歯周基本治療では対応が難しい場合に、外科的処置で根本的な改善を目指します。歯茎を切開して歯根やその周囲の骨の状態を直接確認し、深い部分の歯石や炎症を起こした組織を除去します。

    また、歯肉の形を整えるFOP法(歯肉剥離掻爬術:しにくはくりそうはじゅつ)や、特定の歯根を分割するルートセパレーション(根分岐部病変に対する処置)、歯肉の量を増やす歯肉移植術なども行い、歯周病の進行を食い止め、歯の保存に努めます。

治療の流れ

STEP 01.

初診・カウンセリング

まず、患者さんのお口に関するお悩みや、お身体の状態について詳しくお伺いします。歯周病への不安や治療へのご希望など、どんなことでもお気軽にお話しください。

STEP 02.

精密検査と診断

お口全体のレントゲン写真や歯科用CT撮影に加え、歯周ポケットの深さの測定など、詳しくお口の状態を検査します。これにより、歯周病の進行度や骨の状態を正確に診断いたします。

STEP 03.

治療計画のご提案

検査結果をもとに、現在のお口の状態と、今後考えられる変化について分かりやすくご説明します。その上で、複数の選択肢とともに最適な治療計画をご提案いたします。

STEP 04.

歯周基本治療

歯周病の進行を抑えるための土台となる治療です。歯石やプラークを除去し、歯周ポケット内の清掃を行います。ご自宅での歯磨き方法についても丁寧に指導いたします。

STEP 05.

専門的な歯周病治療(必要に応じて)

歯周基本治療で改善が見られない場合や、進行が進んでいる場合には、歯周組織再生療法や歯周外科治療などの専門的な処置を行います。外科処置の要否は回復状況や骨の欠損状態を総合的に判断して決定します。

STEP 06.

定期的なメインテナンスと予防

治療が一段落した後も、歯周病の再発を防ぎ、健康な状態を維持するために、定期的なメインテナンスが非常に重要です。お口の状態やリスクに応じて、目安として1ヶ月から3ヶ月程度(安定している方は半年程度)の頻度で定期検診やクリーニングをおすすめしています。

歯周病治療の判断について

歯周病の治療方針は、単に症状があるかどうかだけで決まるわけではありません。歯周病の進行度合いや骨の状態、部位や深さ、そして以前に治療を受けたことがあるかどうかなど、様々な要素を考慮して判断します。

すぐに外科的な処置が必要になる場合もあれば、まずは基本的な治療を行い、経過をじっくりと観察しながら判断を進めるケースもあります。当院では、できる限り患者さんご自身の歯を残すことを大切にし、歯の神経を温存できる可能性についても慎重に見極めています。お口の状態は時間の経過とともに変化するものですので、定期的なチェックを通じて、その時々に合った最適な方法をご提案することを目指しています。

もし、定期的なメインテナンスへの通院が難しいと感じる場合は、ご自身のペースで無理なく続けられる方法を一緒に考えていきましょう。ご自身のペースでできるホームケアの工夫や、通院頻度についてご相談しながら進めてまいります。

歯周病治療のよくある質問

  • 歯周病は一度かかったら治らないと聞きましたが本当ですか?

    歯周病は、風邪のように完全に「治る」というよりも、進行を抑え管理していく慢性疾患という考え方が一般的です。治療によって炎症を抑え、健康な状態に近づけることは可能ですが、再発のリスクを減らすためには、治療後の継続的なメインテナンスとご自宅での丁寧なケアが非常に大切になります。

  • 歯周病の治療は痛いですか?

    歯周病の治療では、歯石除去などで一時的に痛みを感じることがあります。当院では、患者さんの痛みに配慮し、表面麻酔や極細の針を使った麻酔など、できるだけ痛みを感じにくい方法を心がけています。麻酔薬の温度や注入スピードにも気を配り、安心して治療を受けていただけるよう努めております。

  • 歯周病の治療にはどれくらいの期間や回数がかかりますか?

    歯周病の治療期間や通院回数は、患者さんのお口の状態や病気の進行度、選択される治療内容によって大きく異なります。目安として、全体で10回程度の通院が必要となることもあります。予約の状況にもよりますが、期間としては目安として2ヶ月から3ヶ月程度かかる場合もあります。治療計画をご提案する際に、おおよその目安をお伝えいたします。

  • 歯周病の定期検診はどれくらいの頻度で受けるのが良いですか?

    歯周病の状態や、お口の中の衛生状態、将来的なリスクによって適切な頻度は変わりますが、一般的に目安として1ヶ月から3ヶ月間隔での定期検診を推奨しています。定期的にプロフェッショナルケアを受けることで、ご自身では取り除きにくい汚れを除去し、お口の健康を維持しやすくなります。